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九段健康生涯塾

講演会後記:第12回九段生涯健康塾 久光久先生による「歯のアンチエイジングについて」

2011/12/15

12回九段生涯健康塾講演会
会期:20111121日(月)
会場:ホテルグランドパレス
 
講演1:『歯のアンチエイジングについて』
久光 久 先生 (昭和大学歯学部歯科保存学講座教授)
 
講演2:『病気から体を守る天賦の仕組み免疫 ―本年のノーベル医学生理学賞の話題―』

秋山 真一郎 先生 (九段クリニック分院院長 腫瘍内科医)

 
 
今回の九段生涯健康塾は昭和大学歯学部の久光久先生をお招きして、「歯のアンチエイジング」と題してご講演いただきました。
 
私も遅ればせながら昨年から歯科通いを始めています。長年ほったらかしにしていた歯を綺麗にしようとがんばっています。そんな折、拝聴した久光先生の歯とアンチエイジングについてのご講演は私のみならず、多くの参加者に大いに参考になったはずです。
 
今の日本は人口の21%65歳以上の高齢化社会を迎えています。いつまでも快適な生活をし、若々しく美しくありたいと誰もが思うところです。その鍵は口腔内の機能にあるようです。
 
口腔機能は咀嚼や微笑、そしてものを飲み込む役割をします。口腔機能が衰えると、例えば歯も入れ歯もない人は、転びやすいそうです。噛むことで脳の血流がアップし認知機能も高め、体のバランスを養うことにつながるそうです。
寝たきりの人に入れ歯を入れてものを噛めるようにすることで、歩くようになり、食事ができるようになった例があるそうです。
 
また、噛むことで唾液が出ます。唾液は消化作用や殺菌作用、虫歯予防に役立っているのです。従って咀嚼能力が下がると免疫力低下にもなってしまうのです。
ですから、やわらかいものばかり食べていると、噛む回数が減り咀嚼能力が下がるのでコレステロール値や血圧が上がり、血糖値も高くなります。咀嚼は自律神経にも影響を与えるので骨粗鬆症につながったり、聴力、めまい、耳鳴りにも関係してくるそうです。
 
奥歯で噛めなくなったネズミは記憶力が低下したという実験データもあるそうです。
 
咀嚼機能に加え、歯周病も全身の病気と様々な関係があると言われています。
 
特に糖尿病との関係は明らかで、他にもがん、心臓病、肺炎、骨粗鬆症、肥満、誤嚥性肺炎などに深く関連しているそうです。歯周病は歯茎が炎症を起こし膿んでいる状態です。これが全身に運ばれていくのです!
 
日本人はどうも歯に対する意識が低いようです。日本は歯が悪くなってから歯科に行く人がほとんどだが、アメリカでは予防のために歯科に行くそうです。歯が汚い人は自己管理ができない人と見なされ、昇進できないのだそうです。また、ドイツでは年に1回歯科に行かないと、保険料がだんだん高くなるシステムだそうです。日本はこのような自己管理責任がないので、予防のために歯科に行くという考えが出てこないのかもしれません。
 
あらゆるデータやエビデンスを駆使して、歯を健康に保てば全身の健康が保てると、歯(口腔機能)の大切さを暑く語っていただきました。ありがとうございました。


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