HOME > メディア・学会活動 > 日本商工倶楽部・連載記事 > DR. アベの健康外来_7 指関節が痛むヘバーデン結節とは?

メディア・学会活動

DR. アベの健康外来_7 指関節が痛むヘバーデン結節とは?

2012/02/12【日本商工倶楽部・連載記事】

(2011年4月1日 635号掲載)
  
最近、中高年の女性がリウマチや関節の変形、痛みで来院することが多くなりました。
その中でも最も多いのが「ヘバーデン結節」です。これは主に人差し指から小指までの第一関節(正確には遠位指節間関節)が赤く腫れ、痛みを伴ったり曲がったりします。また、透明な水ぶくれのような粘液のう腫ができることもあります。
一般には40才代後半の女性に多く発症しますが原因は不明です。外見的によく観察すると、指の第一関節の爪側に硬い2つの隆起ができて、次第に変形してゆきます。報告者の名にちなんでヘバーデン結節と呼んでいるのです。
第一関節のX線写真をみると、その所見は変形性関節症で関節の隙間が狭くなったり関節が壊れたり、骨棘(こつきょく)という突出性の変形を示しています。第二、第三関節が対象性に変形するリウマチとは異なり、第一関節が障害されるのが特徴です。血液検査ではリウマチテスト、CRP、尿酸値、一般血液検査などを行うことにより、リウマチや痛風と区別できます。
通常は数年の経過で痛みもなくなり、変形の進行も止まります。治療としては、まず指にかかる負担をできるだけ和らげることが重要です。手を使わなければならない時は、テーピングをしたり、指サックを使って変形を予防したりします。
痛みの強い時は、鎮痛剤などを使用しますが、特効薬はありません。炎症がなくなれば温熱療法やリハビリなども行われます。変形が強く痛みも強い場合には、関節固定術を行うこともあります。
この病気は男女比で1対10と圧倒的に女性に多く、先日来院した52歳の女性も手の指が曲がり料理がうまく出来ないというのが訴えでした。
リウマチではないかと心配していましたので血液検査、X線検査をしましたが、リウマチではないことが判明しました。リウマチに見られる第二関節、手関節、膝関節に対象性変形もなかったので「ヘバーデン結節」の診断のもと、ノイロトロピン錠を一日4錠服用してもらったところ、一ヶ月ほどで疼痛と変形が改善していました。
自己診断せずに膠原病内科や整形外科を訪ねてみてください。
 
九段クリニック 阿部 博幸



ページトップ

"
Copyright KUDAN