HOME > ドクター阿部のBLOG > 健康を守るために > 気を付けよう、食品の保存と食中毒

ドクター阿部のブログ

気を付けよう、食品の保存と食中毒

2015/06/12【健康を守るために】

東京も梅雨入りし、スッキリしない陽気が続いています。

パンや果物などをうっかりキッチンに置きっ放しにしておくと、すぐに傷んでしまうから気を付けたいものです。

 

だからと言って、冷蔵庫や冷凍庫に入れておけば安心というものではありません。

冷蔵庫程度の低温では雑菌は死滅せず、長く放置すれば雑菌は繁殖します。

冷凍庫の温度でも雑菌は死滅することなく、室温に戻せば活動を再開します。

そこで、冷蔵・冷凍保存をする時には、極力雑菌を持ち込まないように、まな板や菜箸などキッチン周りを清潔に保つことが肝要です。そして、開封したものなどは、極力早めにいただきましょう。

 

 

一方、缶詰やビン詰、レトルト食品などは常温で保存できる上、比較的長期保存が可能なので安心だと思い込んでいる方も多いと思います。

しかし、ボツリヌス菌が潜んでいることもありますので、特に自家製の缶詰やレトルト食品には注意が必要かもしれません。

 

ボツリヌス菌は珍しいものではなく、土壌や水の中に"芽胞"という形で潜んでいます。

酸素のない状態など、一定の条件が揃うと増殖し毒性を発揮します。

それ故、缶詰類やレトルト食品は120℃で4分以上の加熱でしっかり行い殺菌せずに密閉すると、ボツリヌス菌の繁殖にはもってこいの環境となってしまうのです。

 

ボツリヌス菌による食中毒は、症状がでるまでに8時間~36時間と言われています。主な症状は、めまい、頭痛、手足の力が入りにくくなり、重症になると筋肉が麻痺状態となり、言語障害、嚥下障害、呼吸困難などにより死に至ることもあります。

 

 

缶詰やレトルト食品を非常時用に常備している方も多いと思います。

あまり神経質になり過ぎることはありませんが、次のポイントだけ押さえておきましょう。

 

①非常食とせず、普段の食事に定期的に取り入れ、買い換えを頻繁に行う、

②心配なら食べる時に100℃以上で数分以上火を通す

③ボツリヌス菌が繁殖していると、容器の膨張、開封した時の異臭があるので、このようなことが認められた場合は食べてはいけません。



ページトップ

"
Copyright KUDAN