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ドクター阿部のブログ

婦人科がん - ② 卵巣がん

2015/05/01【健康を守るために】

卵巣がんの特徴(卵管がんを除く)

 

卵巣がんは初期症状がなく、大きくなり腹水がたまってきて初めて気づくことが多いがんです。
がん研有明病院の杉山先生のところでは3割は早期で見つかっているが、半数以上がⅢ期以上だといいます。手遅れで見つかることが多いので、卵巣がんはサイレントキラーと呼ばれるています。

 

卵巣は体の奥にあり腸管に重なっているため、卵巣自体を直接検査することはできません。卵巣がんを早期発見する方法はなく、経腟エコー検査でも腫れているかどうかしか判りません。腫れが見つかった場合は、卵巣がん特有の腫瘍マーカーの値とともに経過観察を続けます。

 

治療は進行の有無に係らず、手術で取ることが第一となっており、手術で取ってみて初めて悪性か良性かがわかるのです。そして、その後に抗がん剤治療を行うのが一般的です。卵巣がんは組織型によって抗がん剤が効くタイプと効かないタイプがあり、効かないタイプは予後が悪いと言われています。

 

卵巣がんの5年生存率は50%を下回っています。

自覚症状がなく、どんな人がなりやすいのか原因もよくわかっていません。

 

早期発見の方法がないため、住民検診には卵巣がんの検診が含まれていません。

腹部に違和感を感じたり、次のリスク要因にあてはまる方は、医療機関でエコーやMRIでの検査をお奨めします。

 

●子宮内膜症の方

→ 卵巣にくっつき、炎症を起こして卵巣がんに進展する可能性があります。

 

●遺伝性がんのリスクのある方(BRCA1やBRCA2のがん抑制遺伝子が関与)

→ 遺伝性(家族性)がんは、その遺伝子があったとしても、必ずがんを発症するわけではなく、卵巣がんでは発症する確率は5%と言われています。

 

●不眠症

 

 

次回は卵巣胚細胞腫瘍の患者さまについてお話しします。

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