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ドクター阿部のブログ

世界禁煙デーにちなんで、改めてたばこの害を知る

2014/07/03【健康を守るために】

去る5月31日は世界禁煙デーでした。
  
 世界で禁煙が叫ばれる中、日本では喫煙率はまだまだ高い。平成24年の厚生労働省の調査では、日本人の喫煙率は20.7%でした。やはり男性の喫煙率が34.1%と高くなっていますが、最近目立つのは女性の喫煙率です。全体では9.1%ですが、20歳代か50歳代までが12%前後と高くなっています。特に若い女性の喫煙姿を町で見かけることが多くなっているように思われます。
 こうした喫煙する人の姿を見るたびに、わたしは是非ともたばこはやめてもらいたいという思いを募らせます。
  
 昔は、たばこを辞めて5年経てば肺が元に戻ると言われていましたが、それは希望的観測で、悪くなった肺は戻らないことがわかっています。ただ進行を止めるだけでも大変なことなのです。
 言い古された言い方ですが、たばこは百害あって一利なしです。
 喫煙によって、特に肺がんの確率がはね上がります。身体の遺伝型により喫煙者は、吸わない人に比べて、肺がんの確率が20倍以上に膨らんでしまいます。
 
 喫煙指数という指標があって、これは1日に吸うたばこの本数かける年数の指数です。1日30本吸う人が20年喫煙を続けた場合、喫煙指数は600。一般的に400を超えるとがんにかかる危険性が高まります。もちろん、数字が大きくなればなるほど、危険性は高くなるわけで、喫煙指数800を超えると、吸わない人に比べてがんになる確率は23倍にもなってしまいます。
 実際、肺がんの人の8割以上が喫煙者です。たばこと肺がんの因果関係は明確に立証されているのです。中にはいくら吸ってもがんになりにくいという人がいるのですが、なりやすい人もいます。これは遺伝子検査をすればわかります。
 
 
肺がんには4種類あります。「小細胞肺がん」「腺がん」「扁平上皮(へんぺいじょうひ)がん」「大細胞がん」です。このうち小細胞がん以外のものをまとめて、非小細胞肺がんと呼びます。小細胞肺がんは進行が早く、転移が早いなど、種類によって特徴があり、治療法も変わってきます。
 
 いずれにせよ、肺がんになると非常に苦しく、呼吸がしづらいのはもとより、末期になると肺に水がたまり、器官を圧迫します。肺がんにならないまでも、肺気腫となって、肺胞が溶けてしまってガス交換の力がなくなってしまう人が少なくありません。肺が崩壊して、心不全、呼吸不全で亡くなる人が数多くいます。肺気腫には治療法はないのです。
そうならないためにも禁煙をおすすめします。



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