HOME > ドクター阿部のBLOG > がん治療について > がんに向き合うために正確な情報を知ることが大切

ドクター阿部のブログ

がんに向き合うために正確な情報を知ることが大切

2014/06/24【がん治療について】

がんに向き合う時期は、一人ひとり違います。
小児がんのように幼いうちからかかる人、高齢になってかかる人、結婚して新しい人生に踏み出そうという時にかかる人すらいます。がん治療によって人生がめちゃくちゃになってしまう可能性もあります。しかも、がん治療ではそれが仕方のないことだという諦めのムードさえ漂っているのではないでしょうか。

  
画一的に治療すれば良いというものではなく、もっと、個人のライフステージに合った治療の選択をするべきだというのが、拙書「がんで死なない治療の選択」という本のテーマです。

標準治療と言われる手術・抗がん剤・放射線治療よりも、免疫細胞療法が適合する方は少なくありません。中でも、樹状細胞ワクチン療法は、がんを自ら死滅させる理想的な治療といえます。とはいえ、樹状細胞ワクチン療法は新しい治療法であり、標準治療のように全国どこの病院に行っても同じ水準の治療が受けられるわけではありません。そのため、単に立地などの環境要因のみで医療機関を選択するわけにはいきません。患者様が正しい知識をもって、選択しなければならないのです。

では、どういう樹状細胞ワクチン療法がいいのか。選択の基準は4つあります。

[1] 採血の方法。
一般的に、成分採血(アフェレーシス)でワクチンを作るのですが、これには2~3時間かかり心身的負担が大きいのです。当院ではアフェレーシスをせず、静脈採血によるわずか21ccの患者さまの血液からワクチンを作る、不可能を可能にした当院だけの技術を確立しています(特許申請中)。凍結保存や解凍をせず、常にフレッシュなワクチンを使えるので、効果も高いのです。

[2] 使用するペプチド(がんの目印)の数
樹状細胞ワクチンに多種類のがん細胞の目印を出させれば、ワクチンはより効率的に働くことが臨床的に確認されています。現在は1、2種類しか使用しないところがほとんどです。当院では積極的に3種類以上取り入れています。また当院の樹状細胞ワクチンに使用するペプチドの種類や培養方法も独自開発の技術を誇ります(特許申請中)。

[3] 投与方法
出来上がった樹状細胞ワクチンは、2週間に1回「皮内注射」をし、合計6回で1クールとなります。ポイントは皮内注射です。皮内注射をするのは樹状細胞がリンパ節でT細胞と情報交換するためです。リンパ節でがんの目印を受け取ったT細胞はキラーT細胞(CTL:細胞傷害性T細胞)となってがん細胞を攻撃できるのです。

[4] 樹状細胞の数
がんを殺すには、樹状細胞の数が十分でなければなりません。十分というのは、およそ10の7乗個以上。当院のワクチンは常にこの数以上を確保できるものです。


こうした基準を元に考えると、該当するクリニックは多くはありません。クリニックでよく話を聞き、判断してください。標準治療や沢山ある免疫細胞療法から、患者さんにとって最良の治療法を見分けるための一助として、本書がお役に立てば幸いです。



ページトップ

"
Copyright KUDAN