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意見交換の活性化を歓迎します_混合診療について

2014/04/29【私的COLUMN】

混合診療に反対するグループは、安全面や保険給付の範囲が固定されることを不安だと言います。
保険診療の場合は安全性や有効性が正式に確認されたものですが、
保険外診療の場合は、そのプロセスを踏んでいないので、安全性に不安が残るのではないか。
もしそれが必要な医療なら、すべて保険を適用するべきで、
保険外診療を続ける必要はない、という意見です。
保険外となったものは将来的にも保険適用されず、保険給付の範囲が限定される。
ひいては患者の医療費負担が高まり、医療の機会均等を奪うと懸念しています。
TPP交渉への警戒感も重なっているようです。混合診療を認めることで、
現行の医療制度がなしくずしになることを警戒しているのでしょう。 
  
混合診療反対のグループに対し、賛成側も拮抗しています。
混合診療解禁の最大のメリットは、患者さん側が自由に医療を選択できるようになるということ。
少しでも病気に効く治療であれば、ぜひ取り入れたいと思うことは当然です。
TPPについては 現状ではなんともいえませんが、
自分の意志で医療を受けられるという状況が進展するとも考えられます。
 
 
混合診療に関して、様々な立場や様々な意見があることは、当然です。
国民の間で広く議論されることは望ましいと思うのです。
私は、現在の保険制度で、混合診療を受けると
保険医療の分まで保険外診療の扱いになることについては、疑問を持っています。
医療が国際化していく中で、日本だけが古いシステムにしがみついて
ガラパゴス化する状況が改善されるのはいいことだとも思います。
  例えば看護師のポジショニングなど明治時代からのものです。
  その精神をずっとひきずって現在に至っているから、看護師の地位向上につながっていません。
  アメリカの訓練された看護師は、救急などの現場では
  ドクターと同じように判断したり治療したりできる、非常に高い地位と尊敬を得ているのです。
  そういう新しい風が日本に入ってくるきっかけになれば良いと思います。
 
 
国には、みなさんの健康守り、安全かつ有効な医療を行う義務があるはずです。
規制改革会議が提案した選択医療制度を細かく詰める必要があるでしょうが、
これからも徹底的な議論を進めて、患者さんのためになる結論が出ることを望んでいます。



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