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ドクター阿部のブログ

人間ドッグの意義とは

2014/02/18【健康を守るために】

現在、自分が病気にかかっているか…?
自覚症状がなくても、それが健康体を意味しているかどうかはわからないでしょう。
だから、最低限、会社や市町村で行っている健康診断は受けたほうがいいでしょう。
ただ、市町村などの健康診断は検査項目を絞っているため、
大ざっぱな体の症状はわかりますが、
細かいところが抜けてしまうことが多いことも事実です。


特に検査から抜けてしまいがちなリスクは次の3点。
  1/虚血性心疾患
  2/動脈瘤
  3/脳梗塞

これらはすべて突然死につながる深刻な症状です。
発症を防ぐためには、人間ドックできちんとした検査を受けて
予防をすることが重要です。
社会的に要職についている方であれば、一般的な人間ドックではなく、
ぜひより専門的なドックを受けていただきたいと思います。
     というのも、一般のドックでは予知できないことがあるからです。
     一般的な心電図ではなく、運動負荷心電図を備えていれば、
     1の虚血性心疾患の予見に役立ちますが、通常はそこまで行いません。
     動脈瘤もあまりチェックされていないし、
     脳梗塞についても(なったものはわかりますが)予知するのは難しいのです。


「専門的」といっても、特に難しい検査をするというのではありません。
普通のメニューにない検査項目まで丁寧に行うドックということです。

心臓ドックでは、運動負荷心電図とか超音波検査、
24時間心電図などのメニューを含んだコースで、心筋梗塞のリスクを判断します。
 
動脈瘤などを調べる血管関係では、
太い血管のCT検査やMRI装置を使ったMRA(磁気共鳴血管造影)検査などが有効です。

脳梗塞については、MRIとかCTが普及していますが、
実は脳だけ見ても脳梗塞の予測は十分ではありません。
心臓が原因で起こる脳梗塞があるからです。
巨人の長島さんのように心房細動という不整脈から血の塊が脳に飛んで
梗塞を起こすことがよくあります。
また、首の頸動脈にコレステロールや小さな血の塊がたまっているために
脳梗塞を起こすこともあります。
脳梗塞の原因までさかのぼって
頸動脈エコーや安静時心電図をチェックすることが大切なのです。
 
私は、この心筋梗塞と動脈瘤、脳梗塞のチェックは必須だと考えています。
普通の人間ドックにプラスして検査しておきたいものです。



余談ですが、日本人の病気で最も多くなっている認知障害も検査で予知できます。
MRIで記憶を司る海馬や海馬傍回などを検査すればわかるので、
気になる方はそういうメニューが入ったコースを選ぶことをお勧めします。



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