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ドクター阿部のブログ

先制医学のススメ

2014/02/11【健康を守るために】

最も効果的な「健康法」はなんでしょうか。
 
それは病気にかからないことです。
 
当たり前のことなのですが、皆さん、意外に軽視されているのではないでしょうか。
 
残念ながら、人は、自分が病気にならなければ健康のありがたみがわからないものです。
しかし、もしも会社の要職に就いている人が、
病気になったり突然死したりしたら、社会的な影響は甚大なものになるでしょう。
そう考えれば、一家の大黒柱のお父さんや、家事を切り盛りするお母さんにだって、
同じことが言えます。
健康であるからこそ、自分に投資することが必要なのだと思います。
 
 
私は、個別化医療の観点から「先制医療」が重要と考えています。
まだ日本では普及していませんが、これこそ本当の意味で予防医療といえる概念です。
 
一般的に「予防医療」といえば、
健康診断などで病気の芽を「早期発見」し、それを「早期治療」することを指します。しかしその段階ですでに病気になっているわけですから、
「予防」にはなっていないでしょう。
 
これに対して「先制医学」は、
病気になるもっと前の段階で先制して手を打つことです。
具体的には、人間ドックでのより専門的な検査
(遺伝子検査やバイオマーカーとか、エピゲノムなど)により、
その人がどういう病気にかかりやすいか、
またはすでに未病の状態なのかを判断するのです。
最近では、「こういう遺伝子を持っているから糖尿病を発症しやすい」
「この遺伝子がオンになっているからがん発症の危険が高まっている」など、
病気を予知する研究が進んでいます。
病気になりやすい体質を見極めて、病気にならないように予防していく。
これが先制医療、本質的な予防医療です。
ゲノム解析が進んだことで、より正確で精密な予防ができる環境が整ってきました。
 
 
しかも、先制医学は、従来型の予防医療に比べて治療費が圧倒的に安く、
簡単であるといえます。
つまり、従来の概念の「早期治療」にはクスリなり手術なりが必要ですが、
病気になる前ならクスリなどの必要がないのです。
自分がどんな病気になりやすいか、どんな病気に傾いているかを知り、
発症の原因となる生活習慣を変えたり、
適度な運動をしたり、食事を見直したりすることを重視します。
 
これにより医療コストを大幅に縮小できます。



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