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国際オーソモレキュラー医学会 殿堂入りの栄誉をいただきました

2013/05/27【私的COLUMN】

私は4月の末にカナダに飛びました。
カナダ・トロントに本部を置く「国際オーソモレキュラー医学会(International Society for Orthomolecular Medicine)」で、2013年の"Hall of Fame" - 殿堂入りという栄誉をいただいたので、その表彰式と記念講演のために行ったものです。

 

 オーソモレキュラー医学というのは、栄養、健康維持ということから一歩進んで、体にとって自然な物質を最適量補給することで、より積極的に病気の治療や予防に役立てようとするものです。ノーベル賞を2度も受賞された分子生物学者のライナス・ポーリング(Linus Carl Pauling)博士によって、1968年にサイエンス誌にオーソモレキュラーという造語が初めて提唱され、ヒュー・リオルダン(Hugh Riordan)博士や、エイブラム・ホッファー(Abram Hoffer)博士によってその有用性が証明されました。皆さんすでに故人になられましたが、彼らが設立した国際オーソモレキュラー医学会は世界中で活発な活動を続けています。

このほど私が殿堂入りの表彰を受けたのは、3つの理由があります。
ひとつに、2002年に、私が発起人となって日本オーソモレキュラー医学会を立ち上げたこと。そして、10余年の活動の中でオーソモレキュラー医学の重要性を広めたこと。「脳に効く栄養」(マイケル・レッサー著)、「自閉症・こんな治療法があった」、「デトックスで治す自閉症」(ゲーリー・ゴードン、エーミー・ヤスコ著)、「統合失調症 本当の理由」(ハロルドD. フォスター著)などの書籍監修や執筆を通して、一般の人々への普及にも務めました。
そして、実際にオーソモレキュラー医学に基づき、クリニックで自閉症のお子さんの治療をしたり、がん免疫療法に取り組み、そのサポーティブ・テラピーとしてビタミンC療法を活用している実績があることが、3つめの理由です。

 

トロントでは、4月26日に「個別化医療とがん治療」というテーマで1時間の記念講演をしてきました。その内容は、聴衆にとって衝撃的なものと映ったようでした。アメリカやブラジルの医師には、細かいところまで質問攻めにされ、来年も講演してくれとまで言っていただきました。
講演は、個別化医療の観点から、私が実践しているがん免疫治療の実績を発表したものです。患者個人に最適な治療をするためにがんの遺伝子検査を行い、ゲノムやバイオマーカー等のバイオテクノロジーによる診断、病態などの身体的要因、環境要因の三要因に基づいて治療を行うことで高い成果を上げているという話をしました。
これに賞賛をいただいたのは、日本でこのような革新的な医療を実際に行っているという事実に対する驚きと、取り組んでいる本人がその実績をもとに研究発表をしたためでしょう。あるいは、オーソモレキュラーの将来性について新たな方向を見出したのかもしれません。 
 
阿部 博幸  


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