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ドクター阿部のブログ

腎不全の第一原因は糖尿病

2013/04/01【健康を守るために】

現在、人工透析を行っている方は全国で約30万人弱。
そのうち、糖尿病を原因とするものが約16万人です。
腎不全の原因の第一位は糖尿病なのです。

糖尿病の合併症というと、糖尿病性神経障害、糖尿病性網膜症、
糖尿病性血行障害、そして糖尿病性腎不全などがあります。
腎不全の兆候は、糖尿病になって5年くらいから現れてきます。
最も早い兆候は尿の中にアルブミンというたんぱくが出てくること。
放置しておくとこれがどんどん増えていって、
人によりますが10年20年経て、糸球体濾過量つまり尿を作る力が衰えていき、
これが1分間に15ミリリッター以下になると
人工透析に頼らなければならなくなるわけです。

腎不全を予防するには糖尿病を初期段階で治療しないといけません。
腎不全になると後戻りはできないことは、前回も言った通りです。
我々にできることは、これ以上悪くならないように、
悪化のカーブを緩やかにすることです。
健康診断でたんぱくが出ていたら、油断してはいけません。
腎臓病の初期の兆候と考えて、腎機能を調べて予防に努めることが大事です。

また、腎臓は高血圧との関係が大きく、
高血圧によって腎臓動脈が細くなって狭窄が起きると腎臓病になりやすくなります。
高血圧をセーブすれば腎機能は適正に保たれ、
腎臓病への進行を遅らせることが可能です。
また、腎臓から放出されるレニンというたんぱく質分解酵素が
高血圧の引き金になるということもわかっています。
ちなみにこのレニンという物質の分子構造を解明したのは、
筑波大学名誉教授の村上和雄先生で、私と村上先生は
「生きているそれだけで素晴らしい。遺伝子が教える生命の秘密」(PHP研究所) という対談本を出していますので、興味のある方は一読を。

他にも、高脂血症、肥満などいわゆる生活習慣病が腎臓病の原因になります。
生活習慣に日頃から留意することも、腎臓病の予防につながるのです。



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