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ドクター阿部のブログ

進化した「がん免疫細胞療法」

2012/10/02【がん治療について】

img-1079.jpgのサムネール画像当クリニックの理念は、古代ギリシャの医学者ヒポクラテスの精神に基づいています。

MEDICUS CURAT NATURA SANAT(治すのは自然の力)

人の体の中には、自ら治ろうとする力がある。
私たち医師はそのお手伝いをするものである、ということです。
 私はこれまでも、「治ろうとする力」を充分に引き出し、
より負担の少ない方法で、治療を組み立ててきました。

今一般に行われている「樹状細胞ワクチン療法」は、樹状細胞の元となる単球を取り出すために
2時間以上かかる成分採血(アフェレーシス)が必要です。
1クール=5~7本のワクチンを作り、凍結保存しておいて、1本ずつ解凍して使うわけです。
しかしこの方法では、採血にかかる患者様の負担も大きく、時間もかかる。
できた樹状細胞の品質も大きなストレスを受けたものとなってしまいます。
当クリニックでは、たった25ccの血液を採取し、
1回毎にワクチンを作成する技術を確立しました(特許出願中)。
これによって患者負担はものすごく軽くなりました。テクニカル・イノベーションです。
何より、凍結処理をしないから、作った樹状細胞が生き生きしています。

 

img-1028.jpgのサムネール画像また、1回25ccの採血で、
新樹状細胞ワクチンと同時に
NK細胞も作れるようになりました。
この技術は現在、特許出願中です。
これまで別々に採血が必要だった治療が
一度の採血で済めば、患者様の負担は半分です。
特異的にがん細胞を攻撃する
新樹状細胞ワクチン療法」と、
自然免疫を利用して一斉攻撃する「NK細胞療法」を組合わせてより高い効果を出すのが
ハイブリッド療法ですが、これが画期的にスムースになりました。

 

人工抗原には、すべての人に適応する、
ヒトWT1タンパク質の全配列をカバーする新しいWT1などを用います。
WT1はほぼ全てのがんに発現することが明らかになっていますが、
従来は、WT1の一部の配列のみを使用したWT1ペプチドを用いていたため、
必ずしも万人に適用できるわけではありませんでした。
当クリニックでは、全配列を網羅した新しいWT1を用いて
すべての患者さまに治療を受けていただくことができるようになりました。
さらに、この新しいWT1は、
キラーT細胞とともに、キラーT細胞を助けるヘルパーT細胞も活性化させることが
できるので、がんへの効果はより高まっています。



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