HOME > ドクター阿部のBLOG > 健康を守るために > 腎臓が弱ると心臓と脳が危ない

ドクター阿部のブログ

腎臓が弱ると心臓と脳が危ない

2012/03/08【健康を守るために】

今日は「世界腎臓デー」です。
前回お話ししたように、腎臓の働きはたくさんあります。それに比例して、腎臓病といっても、実に様々な病気があります。
 
腎臓独自の病気のみならず、腎臓の不具合から派生する病気、さらにはそうした病気との合併症も多いのです。代表的な腎臓病といえばネフローゼ、急性・慢性の腎炎、更にこれらの腎疾患の進んだ腎不全があります。
 
ネフローゼというのは、大量のたんぱく質が尿の中に出てしまい、身体がむくんでくる病気です。急性腎炎は、感染症などが原因で発症します。どちらも比較的若い人に多いですが、高血圧、糖尿病が引き金となって、合併症となることもあります。慢性化すると、インスリンがあまり効かなくなるため、糸球体の基底膜に尿たんぱくが沈着してしまうのです。(糖尿病性腎症もその一つ)。腎不全はこれらの症状が進行して、腎臓の働きが著しく低下した状態をいい、これが長期に続くことを慢性腎不全といいます。中・高年に多い腎臓病です。
 
慢性になると残念ならが、腎臓機能は健常者の約半分に下がってしまいます。しかもほとんどは元に戻りません。末期には尿毒症となります。そうなると意識も障害され、心不全、脳卒中、消化管出血などによって突然死することもあります。
 
従って、尿毒症になる前に、透析療法をしなければなりません。透析とはダイアライザーという機器によって、衰えた腎臓にとって代わり、血液をクリーンにし、増えすぎた尿酸などを取り去って、体液成分のバランスと量を正常にすることです。
 
急性腎炎なら1週間から1ヶ月間続ければ良くなりますが、慢性になると、生涯続けることになります。透析をする、しないの目安は、一般的には血清クレアチンを検査し、その量が8mg/dlを超えると開始されます。むろん腎機能や合併症を調べて、リスクがないことが前提に行われます。



ページトップ

"
Copyright KUDAN