HOME > ドクター阿部のBLOG > 私的COLUMN > トーマス・ジェファーソン大学との不思議な縁

ドクター阿部のブログ

トーマス・ジェファーソン大学との不思議な縁

2011/11/27【私的COLUMN】

トーマス・ジェファーソン大学は、実は私と浅からぬ縁があります。
 
1971年からフィラデルフィアのハーネマン大学に留学しMechanism of Shockの研究をしていた私は、
先天的な心臓疾患手術のマスタード法の世界的権威であるアバディーン(Eoin Aberdeen)教授が
ロンドンのグレートオーモンド小児病院からフィラデルフィア小児病院に赴任したことを聞いて、
この世界でも成功例の少ない難しい手術を是非とも直接教えを請いたいと思い、
フィラデルフィア小児病院に移ったのです。
こうした難しい心臓手術は、回転円盤型酸素化装置を利用した人工心肺装置を使って行われていました。
この人工心肺装置を最初に開発し、
それを使って世界で初めて心臓手術を成功させたのが、
トーマス・ジェファーソン大学のジョン・ギボン(John Gibbon)教授です。
 
このギボン教授が著した「Surgery of the Chest」という心臓手術のテキストブックがありますが、
これを私は修業時代から手放すこと無く徹底的に読み込み、
日本で手術する際に参考にしたものです。
当時は子どもの先天性の心臓病、不整脈、心臓弁膜症など
胸部、心臓外科の手術があちこちで始まっていましたが、
その先鞭をつけたのが私達のグループです。
その元はギボン教授のテキストにあったといえるかもしれません。
(続く)



ページトップ

"
Copyright KUDAN