HOME > ドクター阿部のBLOG > がん治療について > 免疫の相乗効果でがんを撃つ「ハイブリッド免疫療法」

ドクター阿部のブログ

免疫の相乗効果でがんを撃つ「ハイブリッド免疫療法」

2011/11/04【がん治療について】

前回は樹状細胞がんワクチン療法が乳がん治療に効果が高いことをお話ししました。
では、どういうメカニズムでがんが退治されるのかについて、できるだけわかりやすく説明しましょう。
 
動物の体には微生物やウイルスが体内に入ると、これを攻撃して排除しようという作用があります。それによって病気にならない、または治ってしまうのです。この最初から体に備わっている仕組みを「自然免疫」といいます。このメカニズムを解明したのは、やはり今年スタインマン教授と同時にノーベル医学生理学賞を受賞したジュール・ホフマンとブルース・ボイトラーという2人の免疫学者でした。 

nk04.gif自然免疫を担う免疫細胞をナチュラルキラー細胞(NK/NKT細胞)といいます。NK細胞とNKT細胞は、異常な細胞を見つけると一斉に襲いかかって退治します。九段クリニックでは、このNK細胞とNKT細胞を体外で培養して増やし、高活性化して、また患者様の体内に戻す治療法を行っています。自然免疫力を高めてがん細胞を撃退する方法です。これを『活性NK/NKT細胞療法』といいます。患者様の自己の免疫力を利用したがん治療ですから、副作用もありません。

 

nin06.gif

また、人間の体の中にはT細胞という、NK細胞よりももっと攻撃力の強い細胞があります。でも、このT細胞というのは攻撃する相手を自力で見つけることができません。T細胞に、がん細胞が異物だよ、攻撃しなさい、という情報を伝えるのが、スタインマン教授が発見した「樹状細胞」なのです。攻撃相手を見つけたT細胞はキラーT細胞となり、猛烈な勢いでがん細胞を攻撃します。ピンポイントでがん細胞を退治する効率的な治療法です。
治療の流れとしては、樹状細胞のもとになる「単球」を体内から取り出し、培養して数を増やして樹状細胞に育てます。そして攻撃すべきがん細胞を覚えさせてから、もう一度体に戻すという方法を取ります。これによりT細胞が反応してがんを集中攻撃する、これが『樹状細胞がんワクチン療法』のメカニズムです。
   
『活性NK/NKT細胞療法』が全身をくまなくパトロールするお巡りさんだとすると、『樹状細胞がんワクチン療法』は指名手配犯の顔を認識した敏腕刑事のようなもの。九段クリニックでは、『活性NK/NKT細胞療法』と『樹状細胞がんワクチン療法』 を併用して相乗効果を得る、ハイブリッド免疫療法を行っております。

患者さんの状況にあわせ、手術、抗がん剤、放射線治療などの標準治療と組み合わせることも可能です。また、樹状細胞に抗原(がんの目印)を覚えさせるために、手術で摘出したがん細胞を使う方法もあります。

ご相談は無料で受け付けていますから、興味のある方はこちらのホームページからご連絡下さい。
■アベ・腫瘍内科・クリニック 医療相談(ご相談は無料です)

 



ページトップ

"
Copyright KUDAN