HOME > ドクター阿部のBLOG > がん治療について > 本邦初! がん免疫細胞療法の専門医学書を出版

ドクター阿部のブログ

本邦初! がん免疫細胞療法の専門医学書を出版

2011/09/09【がん治療について】

41iwPiIyzaL._SL500_AA300_.jpg

今年8月、私は秋山真一郎医師と共著で「最新の癌免疫細胞療法」という医学書を永井書店から出版しました。
 サブタイトルの「リンパ球療法から樹状細胞癌ワクチンまで」が示すように、がんの免疫細胞療法の理論からその歴史、豊富な臨床例まで含めた、本邦初の医学専門書です。
 今の日本のがんの治療というのは手術、抗ガン剤、放射線治療という3大治療が一般的です。免疫細胞療法という効果的な治療法があるにもかかわらず、また、医師なら免疫学を大学で必ず学ぶのですが、臨床の現場では活用されることが少なかったのです。免疫細胞療法に対する正しい知識を得る機会が乏しかったのは、臨床の観点から見たきちんとした医学書がなかったためと考えています。
 
 ご存じの通り、免疫細胞療法といってイメージされる治療方法はピンからキリまであります。九段クリニックで行っている樹状細胞がんワクチン療法はがんに対しての効果は高く、科学的なエビデンスに裏付けられた最新の治療法です。にもかかわらず、医師ですら怪しげな民間療法といっしょくたにしてしまっているのは由々しき問題です。
 医師が免疫細胞療法がどんな治療法なのかを知らないために、一般療法だけを正解と思いこんで選択肢を狭め、患者が免疫細胞療法をやりたいといっても、すべて拒否されるのが現実です。がんセンターでもそういう状況ですから、患者もやっぱり効かないのかなとあきらめてしまうのです。
 その状況を変えるべく満を持して出版したのが本書です。
 

 

○日本一の症例数をベースに


本書は基礎編として、NK、NKT細胞の特性、樹状細胞発見の歴史、がんワクチンの歴史など、免疫細胞療法の理論的裏付けを述べ、臨床編として、樹状細胞の作り方、培養の流れ、そのためのクリーンルームの基準、HLA検査と人口抗原選択の方法、樹状細胞がんワクチンの投与法、併用療法の仕方、抗がん剤との併用の際の注意事項などまで詳しく述べています。そしてどれだけの効果をもたらすか、臓器別に豊富な症例を掲げました。症例数では日本一だと自負する九段クリニックにおける経験をふまえて出版する本ですからこそ、机上の理論ではなく、きわめて実践的な一冊といえるでしょう。
 我々が推し進めているのは、樹状細胞がんワクチン療法と 活性NK/NKT細胞療法との併用療法であるハイブリッド療法ですが、本書を一読すればそれがどれほどの治療効果をもたらすか、ご理解頂けると思います。
 本書は免疫学の大家である順天堂大学の奥村康教授の推薦もいただいております。がん治療に携わる多くの研究者、臨床医すべてに読んでもらいたいと思います。


※なお、本書のご注文については永井書店にご連絡ください。(amazonページはこちらから→)



ページトップ

"
Copyright KUDAN